施設長の学び!

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『支援者が成長するための50の原則』

『支援者が成長するための50の原則』
 「建てかけの家」…

 問題を抱えている人や、弱い立場にある人を、さまざまな形で支援している私たちのことを、著者はそう表現しています。


 豊かな人間性という地盤に、倫理観という土台を築き、知識や技術というレンガを積んで、維持・継承という屋根を組む…それが理想的な支援者であり、まだ私たちは成長途中の「建てかけ」という訳です。

 自分の幸福や健全をないがしろにしながら、誰かの幸福や健全のために働いても、充分な成果は挙げられない…と私は思っています。
 ですから、知識や技術以前に、まず人間性の確立を訴えている著者には、大いに共感しました。

 本書では、支援者を成長させる“原則”として、「誠実さ」「危機介入」「自分を整える力」など50のトピックを紹介。ひとつのトピックに4ページ前後が充てられています。

 各トピックは、初めに短い“物語”が載っています。ほとんどが著者の実体験や見聞ですが、著名人のエピソード紹介、社会現象への考察などもあります。
 この物語を受けて、いくつかの疑問が提示され、自分なりに考えながら学びを深めていくというワーク形式。平易な文章で、専門用語などはほとんど使われていません。

 ウチの施設では以前、毎週行なっている職員会議を利用し、本書のワークをひとつずつ行なってみました。1年ほどかかりましたが、おおむね職員には好評。それぞれに意識を高めてくれたようです。

 決してラクではない、ハードな場面も少なくない職場ではありますが、やはり悲壮感よりは幸福感を抱きながら働きたいものです。

photo credit: psiaki via photo pin cc