地味や地道はイヤなのねw 『反逆の神話』

 カナダの哲学者とジャーナリストが、カウンターカルチャーを痛烈に批判してる本。

 国家や大企業などの“体制”は、法律や経済力やマスメディアや広告などを駆使し、世界中の善男善女を支配、富を搾取しようとしてる…。
 上記の前提のもと、これに抵抗して自由を勝ち取ろうとする思想ないし運動が「カウンターカルチャー」。

 著者によると、反逆する側の人びとは、秩序と抑圧を混同し、自由と無秩序を混同してるそうな。
 そのせいで、望ましい社会の姿が描けない。現在の体制が崩壊した後にどうなるのか、具体的に示せない。

 「セックス・ドラッグ・ロックンロール」も結構。
 だけど、すべてがそうなってしまった先には、必然的に『マッドマックス』とか『北斗の拳』みたいな荒廃した世界が待ってるだけ。

 部分的に不具合があるからといって、社会制度を全否定するのは間違いだと。
 国家転覆とか資本主義打倒とか、大げさなことを叫び、目指す必要なんかないと。

 社会の不具合を解消するためのルール整備や法改正などを、体制側に粘り強く働きかけていく。その方が、ずっと現実的で平和的で効果的らしいぞ。

 なのに、地味で地道な手法は、カウンターカルチャーではイマイチ尊ばれない。根底にうかがえる“カッコ良さ”への志向が、ファッションなどと結びつき、思想や運動とは無関係なところで消費されてる模様。

 カウンターカルチャーって結局、「オレサマは大衆とは違うんだ」みたいな、さもしい欲望の誇示でしかないのでしょうかw

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