ノンフィクション

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悲哀も卑しさも 読ませるルポルタージュ 『一発屋芸人列伝』

お笑いコンビ「髭男爵」のツッコミ役・山田ルイ53世が、世間に“一発屋”として認知されてる芸人たちを取材したルポルタージュ。  著者自身が一発屋だけに、毀誉褒貶を味わい尽くした者同士だからこそ訊けること... 【続きを読む】
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団地の小学校覆う 全体主義の影 『滝山コミューン 一九七四』

政治思想史の研究者が、子供時代のつらい記憶と向き合った、異色のノンフィクション。  1970年代。首都圏郊外のマンモス団地に住む、公立小学校の児童だった著者は、赴任してきた若手教師が持ち込んだ教育手法... 【続きを読む】
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天才か?礎か? 迫られる藝大生たち  『最後の秘境 東京藝大』

東京藝術大学についてのルポルタージュ。 著者は作家で、妻が現役の藝大生であることが、執筆の動機になったそうな。  学内のさまざまな学部を見て回りながら、“学業”に励んでる学生たちにインタビュー。 奇妙... 【続きを読む】
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賛美で正当化される 軍首脳の無能 『不死身の特攻兵』

劇作家の鴻上尚史によるルポルタージュ。  第二次大戦末期、日本陸軍の特攻兵として爆撃機で9回出撃し、生還したパイロットがいた。 そのことに興味を抱いてた著者が、当人が存命と知って所在を探し当て、インタ... 【続きを読む】
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“泡沫候補”の実際 選挙制度へ一石 『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』

選挙において「泡沫候補」と揶揄される人びとに密着した、ユニークなルポルタージュ。  著者は「無頼派独立候補」との呼称を用い、ジャーナリストとして一定の距離を保ちながらも、個々の人柄や主張などを丁寧に取... 【続きを読む】
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精神科病院廃絶法 イタリアの立役者 『精神病院のない社会をめざして バザーリア伝』

精神科医フランコ・バザーリアの評伝。  1978年、イタリアにおいて世界初の精神科病院廃絶法「180号法」を成立させた、その立役者として有名な人物。 監獄さながらの劣悪な施設に隔離・収容されてた患者た... 【続きを読む】
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根深い差別 実態あらわに 『妄信 相模原障害者殺傷事件』

2016年7月に起きた相模原障害者殺傷事件での、朝日新聞取材班による報道などがまとめられた本。 この凶行が社会にどんな影響を及ぼしたのか、何が浮き彫りになったのか、いろんな方面に取材してあって興味深い... 【続きを読む】
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読書の体験 語り合う囚人たち 『プリズン・ブック・クラブ』

カナダの刑務所で行なわれてる囚人たちの読書会に、女性ジャーナリストがボランティアとして加わった、1年間の記録。  いくつか面白い読みどころがある。  まず、ユニークなブックガイドとして読める。 囚人向... 【続きを読む】
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全国8施設の事例 利点や意義を紹介 『世代間交流施設の挑戦』

高齢者と児童の交流を進めてる福祉施設の事例集。 ひとつの建物に特養と保育園が同居してる例や、保育園児たちが近隣の福祉施設を訪問してる例など、多様な8施設を紹介。  世代間の触れ合いが双方に良い刺激とな... 【続きを読む】
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