天竺堂の本棚 ~読書は最高の娯楽です~

ビジネス

企業経営に道徳を 渋沢栄一の談話集 『論語と算盤』

明治期の実業家で、社会貢献活動に熱心だったという渋沢栄一の談話集。  企業経営に道徳を持ち込むべく、儒教思想を応用してたそうな。 とは言え、決して斬新・奇抜なものではない。「自分の本分を守っていこう」... 【続きを読む】
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移民宇宙船と未開惑星と 人類描く年代記 『怨讐星域』(1~3)

滅亡の危機にさらされた地球。 172光年の彼方に発見された居住可能な惑星を目指し、選ばれた一部の人々が、世代交代型の巨大宇宙船で出発する。その後、宇宙空間を超える瞬間移動技術が発明され、残された人々は... 【続きを読む】
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解決直後にオドロキが 古典ミステリの傑作 『火刑法廷』

初めて読んだジョン・ディクスン・カー。  富豪の殺害疑惑に絡んで、遺体が地下霊廟から無くなったり、怪しい女が壁に消えたり、主人公の奥方が伝説的な毒殺魔にそっくりだと分かったり。  各節の末尾に“小さな... 【続きを読む】
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エッセイ

安心の品質 食べ歩きエッセイ集 『ステーキを下町で』

平松洋子の食べ歩きエッセイ。  下町の洋食店で赤身ステーキを平らげるというのが表題作。 だけど、「豚丼を帯広で」でも「餃子を王将で」でも「うどんを赤目四十八滝で」でも、どれが表題になってもオッケー。 ... 【続きを読む】
マンガ

いきなり敢行! 大胆すぎる設定改変 『ファイブスター物語』(13)

大胆すぎる設定変更を遂げた、前代未聞の問題作。  この13巻でいきなり、戦闘ロボットがみんな別モノになるわ、粗筋として提示されてた年表は差し替わるわ。細かい部分も変わってる。 『サザエさん』を読んでた... 【続きを読む】
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形而上の理論や概念 図解で示す 『哲学用語図鑑』

「辞典」じゃなく「図鑑」なところがミソ。著者がグラフィック・デザイナーというところもミソかな。  構造主義とか脱構築とか言語ゲームとか、古代から現代までの哲学者たちが提唱した理論や概念などを、シンプル... 【続きを読む】
マンガ

高い完成度 “ご飯”めぐるマンガ連作 『ごはんのおとも』

完成度の高いグルメ(?)マンガ。 とある街角のコミュニティにフォーカスした、ご飯にまつわるオムニバス短篇集。  全体的に素朴でほっこりとした印象。なんだけど、それを支えてるのは、洗練された絵柄やストー... 【続きを読む】
マンガ

DCコミックの世界 リセットする大作 『クライシス・オン・インフィニット・アース』

DCコミックの記念碑的な超大作。  スーパーマンやバットマンなどスーパーヒーローたちの物語は、基本的な設定をほとんど変えないままに何十年も連載が続いてきた。 そのせいで、実社会とのズレが深刻化。加えて... 【続きを読む】
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記憶は薄れるが、“無かったこと”にはできない 『忘れられた巨人』

燃えるような憎悪を抱いたり、重苦しい絶望にとらわれたり、消え去りたくなるほどの罪悪感を覚えたり…。 そんな経験もしてきたけれど、どうにかマトモに過ごしていられるのは、忘却のおかげ。  つらい記憶が不意... 【続きを読む】
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