天竺堂の本棚 ~読書は最高の娯楽です~

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裏社会の“保安官” ど派手に活躍 『続・用心棒』

ストリップクラブの用心棒をしながら、犯罪組織間のパワーバランスを維持する“保安官”を務める主人公。 性格は地味めなのに、ダイヤモンドを強奪したり、テロ組織を出し抜いたり、ニューヨークの真ん中でど派手に... 【続きを読む】
マンガ

読書の効用 生真面目に説く 『草子ブックガイド』(1~3)

主人公は内向的な女子中学生。 一緒に暮らす父親は、画家志望なんだけど、日雇い労働と飲酒に明け暮れてる。離婚した母親は、版画家として成功し、別の家庭を築いてる。  そんな主人公の唯一の娯楽が読書。 近所... 【続きを読む】
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やたらとデカい とにかくスゴい 『三体3 死神永生』(上・下)

中国産SF大作の完結編。  外宇宙から迫り来る危機また危機に、人類文明はありったけの科学技術と工業力でもって抵抗する。 その行く末を、冷凍睡眠を繰り返しながら見守り続ける主人公。  昭和時代の児童向け... 【続きを読む】
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手塚の構想メモ 膨らませた意欲作 『小説 火の鳥 大地編』(上・下)

手塚治虫のライフワーク『火の鳥』の「大地編」を、桜庭一樹が小説として書き継いだ意欲作。  日中戦争後の上海で、長寿をもたらす未知のホルモンを分泌する伝説的な鳥の捕獲を狙う日本軍が、タクラマカン砂漠への... 【続きを読む】
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声にならない苦しみ 耳傾ける調査 『世界の悲惨』(1)

フランスの社会学者・哲学者ブルデューが指揮し、市井の人びとに行なった聴き取り調査の本。 全3巻のうち、第1巻を読む。  本書のコンセプトは「社会は表立って表現されることのない苦しみであふれている、その... 【続きを読む】
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濃厚キャラの存在感 物語に影響 『星系出雲の兵站 -遠征-』(1~5)

往年の時代劇大作『柳生一族の陰謀』に、烏丸少将という悪役が登場する。 演じてるのは成田三樹夫。徳川三代将軍をめぐる幕閣内の暗闘につけ込もうと策謀する、公家の役だった。 顔は白塗り、口調は「おじゃる」、... 【続きを読む】
ビジネス

社会に増殖する 無価値な業務 『ブルシット・ジョブ』

地面にスコップで深さ1メートルほどの穴を掘り、それを埋め戻すという作業を繰り返し、高い賃金がもらえるとしたら、やるだろうか……と自分に問うてみる。 バカバカしいことであっても、貧しさに苦しんでる状況だ... 【続きを読む】
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謎の“商人” 富次郎の前に 『魂手形』

宮部みゆきのライフワーク的な伝奇シリーズ、その第7巻。  百物語の聴き手である富次郎は、聴き終えた物語にちなんだ絵を描くことを自分に課してる。 モチーフの選択が毎回、ナナメ上あたりにズレてるように思え... 【続きを読む】
エッセイ

勘頼りに飛び込み 飲食店での“冒険” 『面(ジャケ)食い』

久住昌之の食べ歩きエッセイ。  タイトルの「面(ジャケ)食い」とは、知らない土地で飲食店を訪ねる際、自分の勘だけを頼りに飛び込んでみること。レコードの「ジャケ買い」をもじった言葉らしい。 著者が全国各... 【続きを読む】
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