小説家や詩人を“収蔵”する図書館 『書架の探偵』

ジーン・ウルフの奇想が炸裂してるSF。

 小説家や詩人の複製人間たちが図書館に“蔵者”として収蔵され、ユーザーが面会したり借り出したりできる未来世界が舞台。
 主人公はミステリ作家(故人)から複製された蔵者で、大富豪の邸宅で起きた殺人事件に、かつての“自分”の著書が絡んでることから、美しい富豪令嬢に借り出される。

 蔵者たちに人権はなく、階層住宅みたいな図書館の“棚”で暮らし、貸し出しが少なければ焼却処分される、何とも哀れな存在。
 事件の謎を追ってる途中、借り主の令嬢が失踪したので、主人公が図書館に戻ったところ、今度は失踪に関与してる側の連中が主人公を借りに来るという、蔵者ならではの面白い展開も。

 ハードボイルドな探偵小説っぽいテイストで進むのかと思いきや、中盤以降に「何でこーなるの!?」みたいなオドロキが待ってるぞ。
 いかにもSF的だけど、かなり唐突なカンジ。これはこれでウルフらしいのかも。

 「妙なモノ読んだなぁ」みたいな余韻が残りましたw

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