小惑星探査の謎に挑む 『ここから先は何もない』

 山田正紀の長編SF。

 日本が打ち上げた小惑星探査機が、予定されていなかった未知の小惑星に着陸、常識的には存在するはずのない“資料”を回収してきた。
 資料は米軍が横取りし、沖縄の離島に秘匿してしまう。これを密かに奪回すべく、天才ハッカーや法医学者らの混成チームが組織され、宇宙規模の謎に挑むことになる。

 前半は冒険小説やクライムアクション風、後半は思弁的なハードSFっぽく、全体としてはミステリ仕立て。
 騙したり騙されたりの展開とか、人類創生に関するネタなど、あれこれソソられる要素が多い。半面、どこか木に竹を接いだような、いびつな物語に仕上がってるようにも思える。

 J・P・ホーガンの名作『星を継ぐもの』に挑んだ意欲作らしい。
 だからこそ、ジャンル横断的な形ではなく、徹頭徹尾ガッツリSFとして描いてほしかったですw

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