『易経』を読んでみたくなる 『高い城の男』

 学校給食にパンと牛乳が出る。宇宙戦艦ヤマトがデスラー総統をやっつける。「UCLA」のトレーナーが流行する。英語はできないのにカタカナ言葉は使いたがる。
 …第二次世界大戦に敗れた影響が、日本社会のいろんなところに、いろんな形で表れてる。

 敗戦から何十年も経った社会に生きる私たちには、どれもが当たり前。無自覚に受け入れてることばかり。
 半面、当たり前とは認めたくないことも、厳然とある。それらは、私たちの深くて軟らかい部分を、今もチクチクと刺激し続けてる。

 フィリップ・K・ディックの代表作とも言われる本書。
 少々とっつきにくいかも知れないけど、読みどころは多い。いくらでも深読みができるし、あれこれと思索するきっかけをもたらしてもくれる。

 古代中国の『易経』に興味が湧くという、妙な“副作用”が。
 硬貨を使った占いとか、やってみたくなるかもよw

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