“商売”として成り立つブランド力 『ファイブスター物語』(14)

 唐突にして大胆な内容改変が行なわれ、どうしようか迷ったものの結局、読み続けることにした14巻。惰性的ズルズル感を覚える一方で、続きに期待してる自分にも気付いたり。

 登場する巨大ロボットたちのデザインや仕様をはじめ、大小さまざまなモノゴトが改変されてるのに、ツジツマ合わせどころか説明も弁解も皆無(作中でほのめかされてはいるらしい)。読者は「あれこれ変わったけど、物語はシームレスに継続してる」との建前で、違和感のある箇所を脳内補正しながら付き合うことになる。
 これで許されるところが…つーか、許さない人もいるようだから…これで“商売”として成り立つところが、『ファイブスター物語』のブランド力なんだろう。

 数十年にわたって連載が続いてると、ロボットとか衣服などのデザインは古くさくなるし、科学技術に関する道具立ては陳腐化してしまう。社会も風潮も作者自身も、歳月とともに移ろうから、作品との間に多くの“ズレ”が生じる。
 過去の巻を読み返すと、画力・画風の変化は別にしても、「ここは今見るとイタいなぁ」なんて感じる部分が。私ごときでもそうだから、作者はイヤになるほど痛感するんじゃなかろうか。
 それを力技で修正し、押し通し、定着させるって、誰にでもできることじゃない。素直にスゴいと思う。

 とりあえず定着したことだし、いっそ1巻から描き直してほしいんですけどw

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