“遊び”を散りばめてほしかった 『機巧のイヴ 新世界覚醒篇』

 謎の高性能カラクリ美女・伊武(イヴ)が登場する、架空の日本である“日下國”を舞台にしたSF時代劇の続編。

 前作から100年後、新大陸の都市ゴダムで開幕する万国博覧会に、機能停止状態のイヴが“出品”されることになり…という物語。冒険小説っぽいテイスト。

 ゴダム万博は、米シカゴ万博がモデルらしい。国名や企業名なども固有名詞を変えてはあるけど、現実に存在するものの代替みたいなカンジで、異化効果が前作よりも明らかに薄れていて残念。
 通常の世界史に日下國を配置するだけでも良かった気がする。

 面白かったのは、日下國の青年が使う馬離衝(バリツ)という格闘技。シャーロック・ホームズが会得し、モリアーティ教授を投げ飛ばしたというアレです。なかなかに細かく設定されており、夢枕獏『東天の獅子』の会津藩御留流・御式内にも似て、妙な説得力があるぞ。
 こーゆー“遊び”を、たくさん散りばめてほしかったなぁw

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