小説痛々しい男女の痛々しい言動 『木に登る王』 スティーブン・ミルハウザーの中編集。 全3話いずれも、男女の愛憎っつーか、浮気に絡んだ三角・四角関係の物語。 ニンゲンは愚かで弱いから、自分の危機に真正面から向き合うなんて、そうそ... 【続きを読む】 2019.08.29小説
小説凝った描写が積み重なって 『私たち異者は』 スティーブン・ミルハウザーの短編集。全7編。 個人的には最初の2編が良かった。 1話目「平手打ち」は、閑静な街に男が出没し、老若男女へ無差別にビンタを喰らわせるという話。この不条理... 【続きを読む】 2019.08.15小説
小説端正にして不穏な気配が 『十三の物語』 初めて読んだスティーヴン・ミルハウザー。 全13話の短編集。「オープニング漫画」と題する開幕編と、「消滅芸」「ありえない建築」「異端の歴史」の3部各4編で構成されてる。 屋... 【続きを読む】 2018.08.01小説