天竺堂の本棚

怪異譚の現場 引き出される“強さ” 『黒武御神火御殿』

カウンセリングに「コーピング・クエスチョン」という技法がある。 過酷な状況に置かれてきた相手に、「どうやって耐えられたのですか?」「今まで頑張ることができた理由は?」などと問いかけ、自分に内在する“強... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

思考実験も驚異も 刺激的なSF短編集 『息吹』

Aという決断をし、後になって「Bを選んでたらどうだったろう」とか想像してみたり。 誰かと「言った」「言わない」の水掛け論になり、「当時の様子を動画で確認できたら」なんて悔やんだり。 可愛がってるペット... 【続きを読む】
ブロポタ

便利で快適 何かと助かる装備3点

手首への負荷を軽減する「ERGON GP1グリップ」  ブロンプトンのオーナーになって1年半。 頑張って輪行などに乗り出さなくても、近場への気軽なポタリングだけで充分に満喫できています。“ちょっとそこ... 【続きを読む】
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エッセイ

ユルくてヌルい 著者独自の旅行記 『日本全国 もっと津々うりゃうりゃ』

宮田珠己の紀行(?)エッセイ集、第2弾。  訪れてるのは、長崎の軍艦島とか、南西諸島の奄美大島とか、山形の出羽三山などなど。 どれも観光地としてメジャーだけど、著者独自の視点や価値観のおかげで、何とも... 【続きを読む】
施設長の学び!

見落としかけた 真の価値

ウチの施設には飲食店が併設されています。飲み物や軽食、お菓子などを提供する、 カフェ的な店です。 働いているのは、施設に通う利用者さんたち。就労継続支援B型事業の一環なのです。  この店で給仕などを務... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

選択で変わる 資本主義社会の“次” 『未来への大分岐』

資本主義も民主主義も行き詰まりかけてる今は、私たちの選択次第で未来が大きく変わる「大分岐」の時代だ…として、社会の“次”を見定めようと、哲学者やジャーナリストらが対談してる本。 議論百出だけど、大まか... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

中華風の異世界 骨太なファンタジー 『十二国記』(既刊12冊)

小野不由美の大河ファンタジー。 既刊12冊を1カ月ほどかけて読みました。  古代中国っぽい異世界を舞台にした、長・中編の連作。 陸地は12の国家に分かれ、それぞれを王様が支配してるんだけど、いくつかの... 【続きを読む】
マンガ

“種族”の運命 壮大に描き出す 『ロボ・サピエンス前史』(上・下)

上下2巻なんだけど、“大河”とも言える壮大さ。 人類に奉仕するために造られたロボットの、“種族”としての運命を、何十万年ものスケールで描き出す。  さまざまな使命を負わされたロボットたちのエピソードが... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

思想と社会の関係 哲学者が解説 『資本主義に出口はあるか』

日本の哲学者が、社会のこれまでを振り返り、これからを展望してる本。  私たちの自由と平等についての考え、その根底にはロック的な傾向(消極的な自由、機会の平等、右派)とルソー的な傾向(積極的な自由、結果... 【続きを読む】
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