新宿さまよう“狩人” 渋いヒーロー像　『雨の狩人』

　大沢在昌の刑事モノ。新聞連載だったらしい。

　新宿署では生活安全課の鮫島が有名だけど、本書の主人公は組織暴力対策課の一匹狼・佐江。
　こっちの“狩人シリーズ”も人気がある模様。

　新宿の土地開発に絡む、広域暴力団の謀略や、伝説的ヒットマンの暗躍に立ち向かう佐江。
　人相の悪い小太り気味の中年男で、およそヒーローらしくはない。けれど、だからこそヒーロー的な活躍が際立つし、プロ意識みなぎる渋いセリフが似合うのです♪

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