天竺堂の本棚小説

中学生たちが開く校内裁判 『ソロモンの偽証』(1~3)

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中学生たちが校内裁判 『ソロモンの偽証』(1~3)

 全3部のミステリ(?)大作。

 クリスマスの朝、公立中学校で2年男子の遺体が見付かる。警察と学校は“飛び降り自殺”で決着させた。
 ところが、殺害事件だと訴える“告発状”が現われ、犯人として不良生徒3人を名指しする。これをマスコミがセンセーショナルに報じるわ、同級生らに事故死や自宅火災が相次ぐわ、事態は混迷するばかり。

 そこで生徒たちは、関係者を集め、校内で“裁判”を開くことに。真実の究明に乗り出す。

 いささか荒唐無稽ではあるけど、さまざまなエピソードがゴンゴン積み上がっていくうちに、不思議な説得力が生まれる。
 エピソードが積み上がりすぎ、語り切れてないところもある。そのあたりも含めて、気合いの入った、読み応えのある物語でした♪

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