地域に認められ、受け入れられること | 施設長の学び!

地域に認められ、受け入れられること

地域社会に認められ、受け入れられること

 福祉作業所の施設長を務める私は、法人が運営するグループホームの管理者も兼務しています。こちらも役職名は施設長です。
 グループホームに入居する人たちの支援にも、施設長として携わっています。

 日常生活でのささいな困りごとは、その都度、グループホームの世話人たちが対処しています。
 施設長である私には、世話人では処理できないレベルのトラブルが上がってきます。

 その日、切羽詰まったような声で私に電話してきたのは、入居者のAさんでした。
 「施設長! 療育手帳を無くしてしまいました」

 事情を訊いてみたところ、近所のショッピングモールに出かけた際、ポケットから落としたらしいとのこと。
 作業所が休みだったので、自宅にいた私。とりあえず、グループホームに出向くことにしました。

 作業所の前を通りかかったので、郵便受けをのぞいてみました。郵便物の確認は、私の習慣なのです。
 驚いたことに、郵便受けの中に、Aさんの療育手帳が入っていました。

 療育手帳には、Aさんの自宅として、グループホームの住所が記入されています。
 拾った人が、住所を頼りに届けて下さったようです。

注意や指導には限界も

 グループホームで待っていたAさんは、戻ってきた療育手帳に大喜び。
 一緒に私も「親切な人が拾ってくれて、良かったですね」と喜びました。

 AさんにはADHD(注意欠陥多動性障害)の傾向が見られ、外出先で私物を紛失してしまうことがよくあります。
 置き忘れや紛失については、世話人が日常的に注意や指導をしてくれてはいるのですが、一人で自由に出歩くことの多いAさんに対しては限界も。

 地域社会に認められ、受け入れられることが、福祉施設には欠かせない…と思うのは、このような時です。

 手帳を拾ったのは、Aさんが困っているであろうと察することのできる人なのでしょう。わざわざウチの施設を訪ねることをいとわない人なのでしょう。
 そして、作業所の方の郵便受けに届けられていたところを見ると、ウチの施設がグループホームを運営していることを知っている人かも知れません。

 Aさんが私物を無くしてしまうことは、これからも起きるでしょう。
 ですが、Aさんが出歩く意欲を無くしてしまうことは、この地域では起きないはずです。

photo credit: wuestenigel Female jeans pants and make-up tools via photopin (license)

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