赤川次郎に“早川家シリーズ”というのがあって。
平凡そうに見える早川家は、実は母親が大泥棒、長男が殺し屋、長女が詐欺師、三男が警察官で、全員の“正体”を知ってるのは弁護士の二男だけ。
シリーズとしては比較的マイナーだけど、こーゆーブッ飛んだ家族のドタバタ劇、個人的には好きです。
“裏の顔”のある者たちが仲良し家族を演じる…みたいな状況は、エンターテインメントの王道的なパターンかも。
本作は、疑似家族たちが心を通わせながら少しずつ親密になり、ホンモノの家族を志向するようになる(なりそう?)ところが良いですね。
コミカルだったりホッコリしたりの一方で、殺人や拷問の結構ハードな場面もあるんだけど…