小説

天竺堂の本棚

人工親友から見た人間たち 『クララとお日さま』

 カズオ・イシグロのSF小説。 ノーベル文学賞の受賞後第1作。  舞台は近未来らしい社会で、子供たちの成長に寄り添うAF(人工親友)のクララが主人公。人工知能を搭載した人間型ロボットみ... 【続きを読む】
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食べたくなる読後感 『かつどん協議会』

 カツ丼において最も重要な要素は何か? 豚肉や玉子や米などの業界団体の代表たちが集まり、屁理屈やプライドを戦わせるという、奇妙な中編小説が表題作。 東海林さだおとか久住昌之に通じる針小棒大な... 【続きを読む】
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腹が減っては戦はできぬ 『星系出雲の兵站』(1~4)

 兵站を前面に打ち出してる、異色のミリタリーSF。 遠未来の植民星系を舞台にした、未知なる存在の侵略行為に対抗する、軍事組織や統治機構での群像劇。  戦争での補給や備蓄管理などの後方支... 【続きを読む】
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どんでん返しが降りかかる 『その裁きは死』

 面白いミステリーにどんでん返しは付きモノ。 そして、探偵に相棒がいる場合、どんでん返しは相棒へ降りかかる。  なぜならば相棒である“ワトソン役”は、読者の側に立って、事件の謎に翻弄さ... 【続きを読む】
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新米刑事を相棒に 『冬の狩人』

 新宿警察署のベテラン刑事・佐江が活躍する、大沢在昌の“狩人シリーズ”。 今回は関東近隣の地方都市を舞台に、地元企業のスキャンダルに絡む事件へ、新米刑事と共に挑んでいく。  新聞連載だ... 【続きを読む】
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長いシリーズになりそう 『きたきた捕物帖』

 宮部みゆきの連作時代劇。 帯にあった「謎解き×怪異×人情」は実際そのとおりで、絶妙なブレンド具合でもって読ませます。  タイトルの「きたきた」が暗示してる、岡っ引き見習いだった朴訥な... 【続きを読む】
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相棒だって忙しい 『メインテーマは殺人』

 シャーロック・ホームズの友人・ワトソン博士とか、明智小五郎の助手・小林少年とか、バットマンの弟子・ロビンとか…。  彼ら“相棒”は意外と忙しい。 事件の謎に対して強引な憶測を展開し、... 【続きを読む】
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異端の組織!? 地下神殿!? 『死神の棋譜』

 とても現実とは思えない、常識では考えられない…そんな殺人事件が、現実的で常識的な決着を迎えるというのが、ミステリーのひとつの定形だろう。  本書は奥泉光による、将棋界を舞台にしたミス... 【続きを読む】
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ドライな伊賀忍者 『忍びの国』

 忍者って、超能力者かミュータントかというド派手なものから、農民以上盗賊未満ほどの地味なものまで、いろんな描かれ方がある。  戦国時代に忍者と武士が激突した「天正伊賀の乱」を舞台にして... 【続きを読む】
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