小説

天竺堂の本棚

客観的には“リア充”か 『脊梁山脈』

 乙川優三郎の長編小説。  終戦直後の日本が舞台。 主人公は上海からの復員兵で、たまたま窮地を救ってもらって別れた青年が、木地師らしいと知る。 木地師とは木工の職業集団。9世紀ごろの滋... 【続きを読む】
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納得し、受け入れ、克服する 『黒武御神火御殿』

 カウンセリングに「コーピング・クエスチョン」という技法がある。 深刻な状況に置かれてる相手に、「どうやって耐えられたのですか?」「今まで頑張ることができた理由は?」などと問いかけ、自分に内... 【続きを読む】
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“これぞSF”な短編集 『息吹』

 Aという決断をし、後になって「Bを選んでたらどうだったろう」とか想像してみたり。 誰かと「言った」「言わない」の水掛け論になり、「当時の様子を動画で確認できたら」なんて悔やんだり。 可愛が... 【続きを読む】
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国の浮沈は政治次第 『十二国記』(既刊12冊)

 小野不由美の大河ファンタジー。 既刊12冊を1カ月ほどかけて読みました。  古代中国っぽい異世界を舞台にした、長・中編の連作。 陸地は12の国家に分かれ、それぞれを王様が支配してるん... 【続きを読む】
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時代を超えて戦い続ける 『新宿鮫 暗約領域』

 新宿警察署生活安全課の鮫島は、年齢が四十代のどこかで止まってしまった模様。  前作までに上司と恋人を失ったけど、女性上司が赴任してきたり、若手とコンビを組まされるなど、新たな変化もあ... 【続きを読む】
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表紙のイメージとは大違い 『連続殺人鬼 カエル男』

 カエルの着ぐるみ姿の変人が、シュールな事件を起こしまくる脱力ミステリ…みたいな、ユーモラスな表紙から浮かんできたイメージとは大きく異なる、猟奇的なサイコサスペンス。  カエルをもてあ... 【続きを読む】
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目をそむけてはイカンのだ 『クジラアタマの王様』

 冒険と刺激に満ちた別の世界で生きたいと願ったり。ここではないどこかに“真のオレ”がいるに違いないと思ったり。 そんな夢想にふけってた青少年のころから、何十年も経った現在。  オッサン... 【続きを読む】
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“発展”の是非を問いかける 『言の葉の樹』

 ル=グウィンの長編SF。  宇宙連合エクーメンがもたらす文明を受け入れた、惑星アカが舞台。 アカの支配勢力は、産業や経済を飛躍的に発展させる半面、それまでの文化を全否定しようとしてた... 【続きを読む】
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ホロ苦くて甘酸っぱい 『IQ2』

 無差別殺傷事件を起こした男が、犯行前にネットで「彼女さえいればこんな惨めに生きなくていいのに」なんてつぶやいてたそうな。 カノジョができたら、どんなオトコでもハッピーになれるのか? ... 【続きを読む】
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