知識・教養

天竺堂の本棚

再び対話へと還す…臨床哲学の試み 『「聴く」ことの力』

「臨床哲学」なるものを追究してる本。  対話から始まったとされる哲学を、再び対話へと還していく試みらしい。 自分と他者とのコミニュケーションについて、著者は「その仕組みは?」「意味や意義は?」などと深... 【続きを読む】
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形而上の理論や概念 図解で示す 『哲学用語図鑑』

「辞典」じゃなく「図鑑」なところがミソ。著者がグラフィック・デザイナーというところもミソかな。  構造主義とか脱構築とか言語ゲームとか、古代から現代までの哲学者たちが提唱した理論や概念などを、シンプル... 【続きを読む】
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現実的で合理的 君主の心構え 『マキアヴェッリ語録』

マキャベリ(マキアヴェッリ)の著作や書簡などから、普遍的と見られる箇所を、塩野七生がまとめ直した箴言集。  有名な言葉「目的は手段を正当化する」。 しばしば「目的のためなら手段を選ばない」などと解釈さ... 【続きを読む】
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社会の疲弊避ける“対抗発展”を提唱 『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』

『世界がもし100人の村だったら』を書いた政治学者が、経済成長を不可欠とするような“常識”に疑義を唱えてる本。  全世界の人々の生活水準が、先進国の一般市民レベルまで引き上げられたなら、この地球数個分... 【続きを読む】
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思想や価値観 歴史から俯瞰 『17歳のための世界と日本の見方』

松岡正剛による、大学生向けの講義をまとめた本。  日本や世界の歴史を俯瞰しながら、物語や言語の発生、宗教の成り立ち、文化の相互作用…などなどを、平易な言葉で解説。 現代に生きる私たちにも影響を及ぼす、... 【続きを読む】
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“良い教育”とは? 哲学から模索 『教育の力』

教育哲学の研究者が、学校教育の在り方について提言してる本。  自由を手に入れる力を与えるものが教育であり、互いの自由を承認し合うことを学ぶ場が学校である…というのが、著者の持論。 その考えを基に、良い... 【続きを読む】
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信者らの宗教観 “濃い/薄い”で説明 『教養としての宗教入門』

宗教研究者が世界各地の宗教を紹介した本。 メジャーな8つの宗教の、それぞれの成り立ちや教義などを分かりやすく解説。  宗教観を“濃い/薄い”で説明してるところが特徴。 信者と見なされる人々でも、宗教由... 【続きを読む】
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理想と現実 主張ぶつけ論議 『闘うための哲学書』

小川仁志と萱野稔人、哲学者2人の対談集。「愛するとは何か?」「戦争はなくせるのか?」などのテーマに沿い、哲学分野の名著を紹介した本でもある。  哲学カフェなどを通して市民と語らう、理想主義の小川。時事... 【続きを読む】
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ペット溺愛する飼い主たち考察 『イヌネコにしか心を開けない人たち』

ペットを溺愛する人びとが増えてる現状を、香山リカが考察した本。 ちなみに著者自身、イヌもネコも飼っており、ペットロスの経験もあるそうな。  社会の“ペット観”は変化してる模様。 従来の飼い主は、人間へ... 【続きを読む】
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