大密林を行く探検隊。密生する樹木やツタを切り開きながら、目的地へ向けて進んでいきます。
探検隊のリーダーは、密林の果てにある目的地を指し示し、隊員たちを鼓舞します。そしてマネジャーは、人員配置や道具整備などに気を配り、探検隊の効率的な前進を助けます。
施設長に就く前後、私は「リーダーって何だろう?」という素朴な疑問を抱きました。巷でドラッカー関連のビジネス書が流行していたことから、「リーダーとマネジャーはどう違うのか?」「マネジャーを目指してはいけないのか?」などと首を傾げたものです。
冒頭に挙げた探検隊は、私があれこれと調べた中で、最も分かりやすかった例。
リーダーシップとは「正しい目標を指し示すこと」。マネジメントとは「目標へ向けて効率良く進むこと」。事業を進める上で、どちらも大切かつ不可欠な要素ではありますが、両者は別モノです。
将来の指針を決める役目
リーダーシップもマネジメントも、“機能”として見るならば、個人が併せ持つこともできそう。そんな有能な施設長さん、すでに少なからずいらっしゃるのかも知れません。
浅学非才の身には、併せ持つどころか、どちらか一方でも荷が重そうですが。
私はリーダーになろうと決めました。少なくとも、そう振る舞おうと思いました。
組織の“長”に就いた以上、将来の指針を決める役目は、他に任せられないからです。
リーダーとマネジャーの違いなどを調べることで、とにもかくにも最低限、自分が何をなすべきかが分かりました。荷が重かろうとも、リーダーシップを発揮するしかありません。
ウチの施設、利用者さんや職員は、どこへ向かうのか? その先に何が待つのか…?
経験を積み、見聞を広げながら、考え続けるしかないようです。理想の目的地を想いながら。
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