障害のある人たちがかよう福祉作業所が、私の職場です。
施設管理者として、社会福祉士として、障害者のきょうだいとして…日々の思いや気付きをつづります。

“仲間”が増える― 楽しみと頼もしさ
毎年3月には、社会福祉士の国家試験の合格発表があります。 そのため、かつてウチの施設で実習を行なっていた学生たちが、「合格しました!」と報告に来てくれることがあります。 1カ月程度... 【続きを読む】

『認知症世界の歩き方』
障害のある人たちを支援している私ですが。 その相手が、どのような困難を覚え、どれほどに苦しんでいるのか、私には分かりません。 観察したり話を聴いたりした上で、相手の身になってみて、... 【続きを読む】

引き出しと組み合わせ
ウチの施設を利用し始めたばかりのAさんについて。 私が「どんな人?」と訊くと、現場の職員たちは、古参の利用者さんを例に「フレンドリーなBさんという感じでしょうか」「Cさんを用心深くしたよう... 【続きを読む】

『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』
以前に書いた「私たちが受け取っているもの」において、「視覚障害のある人に、美術館で絵画について説明し、鑑賞を支援する」という活動に触れました。 障害者への支援とは、実は双方向の行為かもしれ... 【続きを読む】

誰だって“キラキラ”したい
利用者Aさんのエピソードをご紹介します。 ウチの就労継続支援B型を“卒業”し、現在は民間企業で働いています。 Aさんは真面目な人柄で、言動も穏やかで控えめでしたが。 まったくの“別... 【続きを読む】

気持ち良く送り出せるよう
ウチの施設を十年近く利用していたAさん。 このたび、就労移行支援A型の作業所へ移行することになりました。 A型作業所での3日間の実習が無事に終わり、移行後への自信が持てたそうです。... 【続きを読む】

私たちが受け取っているもの
先日インターネットで視聴した、あるシンポジウム。 哲学や政治学の専門家たちが、「利他」や「能力主義」などについて議論する内容でした。 シンポジウムの中で「障害者への支援とは、支援者... 【続きを読む】

先天的障害と自己責任論
私の実弟はダウン症。染色体異常による疾患で、知的障害などを伴います。 これまで何度も言及してきたことです。 ダウン症は先天性であり、1000分の1程度の確率で発現するとされます。 ... 【続きを読む】

工賃への戸惑い 抱えつつ
ウチの施設は、毎月10日が工賃支給日です。利用者さんたち1人ひとりに、前月分の工賃を渡しています。 各人の工賃額は、前月の作業時間に応じて決まります。作業時間が長ければ高額に、短ければ低額... 【続きを読む】