2018年8月、私は折りたたみ自転車「ブロンプトン」を手に入れました。
なぜ、ブロンプトンなのか?
それを語るためには、ブロンプトン以前に乗っていた自転車について触れなければなりません。
かつて私は、小径自転車「ブリヂストン・モールトン」に乗っていました。
実は、イギリスの名車「アレックス・モールトン」の方にあこがれていたのですが、さすがに値段が高すぎて手が出せなかったため、ライセンス供与によって日本で作られたモールトンを購入した次第。国産だけに比較的安価だったのです。
通勤にもレジャーにも、ガンガン乗り回していました。
ところが、そのモールトンは盗まれてしまいました。
一応、警察に被害届を提出はしたものの、もう見つかることはないでしょう…。
悔しさのあまり、私は「次こそは“本家”のアレックス・モールトンを!」。
しかし、やはり本場のモールトンは高い。気軽に乗るには高価すぎる。「また盗まれたら…」との不安が払拭できず、決心は揺らぎました。
モールトン博士に背中を押され…?
そんな時に知ったのが、アレックス・モールトンを発明したモールトン博士による「すでにブロンプトンがあるので、折りたたみ自転車は作らない」旨の発言でした。
あのモールトン博士が認めるほどの性能ならば…私はブロンプトンに関心を抱くようになり、やがて購入を夢見るようになりました。
私みたいに、モールトン博士の言葉に背中を押されたというブロンプトンオーナーは少なくない模様。面白いですね。
ブロンプトンはコンパクトに折りたためるので、鉄道や路線バスなどの公共交通機関を活用するサイクリング“輪行”が手軽に楽しめます。それに、たたんで自宅に運び込めば、もう盗難に遭うことはないでしょう。
モールトンと比べれば手が出しやすいブロンプトンではありますが、折りたたみ自転車として決して安価ではない、むしろ高級車の部類に入ってしまいます。私は数年がかりで購入資金をコツコツと貯めました。
購入店は、福岡県福岡市にある「ローロ サイクルワークス 福岡」。
私が住む熊本県にもブロンプトンを扱っている店はありますが、アフターフォローのことを考え、小径自転車に強い「ローロ」を選びました。ブロンプトンのオーダーメイド「B-SPOKE」の注文ができるという利点もあります。
2018年4月に「ローロ」を訪れ、ブロンプトンを注文。4カ月待って納車しました。
思いがけず、キャンペーンセールの特典として、純正バッグ「Sバッグ」が付いていました。これも購入するつもりだったので、嬉しい“プレゼント”でした。
私とブロンプトンの気楽なポタリング人生は、こうして始まりました。
ブロンプトンとの付き合いを、ある種の備忘録として、気まぐれにつづっていく所存です。
先達オーナーの方がたのブログなども参考にさせていただいているので、「とっくに知ってるよ」「他の方法もあるのに」とのご意見もあるかも知れませんが、一個人の体験としてご笑覧下されば嬉しいです。