熊本県嘉島町にある「浮島神社」を訪れました。
元来は縁結びや安産の神様。と同時に、自転車の安全祈願のお守りも扱っているそうで、いただきに参拝したいと思っていたのです。
残暑厳しい9月の休日。
熊本市南区のJR西熊本駅に降り立った私は、抱えてきたブロンプトンを展開しました。
JR鹿児島本線と交差して東西に伸びる国道57号(東バイパス)を、まずは東へ向かいます。
交通量の多い6車線の道路を、汗をかきかき東進。やがて、県道104号(旧浜線バイパス)との交差点に至りました。
正午近くになっていたので、交差点の角にあるカレー店「ヨダレカレー」で昼食に。おいしゅうございました。
昼食後は、県道104号を南へ進みます。
2車線の旧道を漕いでいくと、前方に河が見えてきました。加勢川という一級河川です。
道路は河沿いへ伸び、4車線の国道266号(浜線バイパス)に合流。ここで加勢川に架かる中の瀬橋を渡り、嘉島町に入りました。
国道266号を南へ。鯰という地所で、交差点を左折します。
商業施設が建ち並んでいた道路は、曲がった途端、田園風景のただ中に。左右の田んぼには、色づき始めた稲穂が垂れています。
北東方面へ伸びる道路を、ひたすらに走ります。
田畑ばかりが単調に続き、暑さも手伝って気力が萎えかけてきたころ、前方に神社の看板を発見。元気が戻ってきました。
木立に囲まれて、大きな池が拡がっています。これは湧水池で、周りにはベンチやトイレなどが。一帯が「浮島周辺水辺公園」として整備されているそうです。
湧水池の一角に、土地が池に突き出ているような箇所があります。そこに建立されているのが「浮島神社」。境内が池に浮いているように見えることから名付けられたとか。
ようやく、目的地に着きました。
汗で全身びっしょり。それだけに、水面を渡ってきた風が心地良く感じられます。
社殿に参拝しました。両手を合わせ、心の中で「行きが無事故だったので、帰りも無事故になりますように」などなど……。
目当てのお守りを購入しました。
円形で直径約4.5cm。色柄が異なる数種類の中から、おめでたい感じがする、赤い水玉模様のお守りを選びました。この柄、ツール・ド・フランスの「山岳賞」にちなんでいるらしいので、ポタリングばかりのブロンプトンユーザーには似つかわしくないかも知れませんが。
社務所の女性が「自転車でいらっしゃったんですか? 暑かったでしょう」。その通りだったので、オウム返しに「暑かったです~」と答える私でした。
帰りは、11kmあまりの往路をそのまま引き返し、鉄道に乗りました。
参拝やお守りのおかげか、交通事故にも熱中症にも遭わずに済みました。