![終点に設けられているゲート](https://tenjikudo.com/wp-content/uploads/2019/01/IMG_20190119_132505849.jpg)
熊本県の北部にある山鹿市から、ブロンプトンで熊本市まで南下しました。
今回は鉄道と路線バスを利用。ブロンプトンに乗るようになって、初めての本格的な輪行となりました。
輪行の目的はふたつありました。
ひとつは、山鹿市で開催される古本市を訪れること。もうひとつは、山鹿市と熊本市を結ぶサイクリングロード「ゆうかファミリーロード」を走ることです。
![(左)「温泉プラザ前」停留所、(右)古本市が開かれた「天聽の蔵」](https://tenjikudo.com/wp-content/uploads/2021/03/9d300845d468ab85ed7b035622e03bad-5.jpg)
JR熊本駅でブロンプトンを下ろし、熊本市辛島町にあるバスターミナルまで走ります。そこで再びブロンプトンを輪行袋に収め、山鹿市へ向かう路線バスに乗り込みました。
2時間近くバスに揺られ、山鹿市の「温泉プラザ前」で下車。市の中心部、公衆浴場「さくら湯」の前にある停留所です。
北へ10分ほど走って、目指す「大山鹿古本市」の会場に着きました。「天聽の蔵(てんちょうのくら)」という、大きな土蔵。元は酒蔵だったそうです。
九州各地のプロやアマチュアが集結したという古本市は、なかなかのにぎわい。楽しく見て回り、古本やブックカバーなどを購入しました。
ここで昼食。南へ戻り、「さくら湯」の裏手にあるカレー専門店「千鈴(ちりん)」にて(「カレーの穴」参照)。
立派なゲートをくぐって
菊池川の土手に出て、いったん川沿いに北西へ向かい、山鹿市石にある「ゆうかファミリーロード」の終点まで来ました。“逆走”ではあるけれど、起点から終点までの全行程を走りたかったのです。
山鹿市民スポーツセンターの脇に、立派なゲートが設けられています。これをくぐり、改めてスタートしました。
ちなみに、正式名称は「熊本県道330号熊本山鹿自転車道線」とのこと。
![(左)菊池川沿いの石畳、(右)田園地帯にさしかかる](https://tenjikudo.com/wp-content/uploads/2021/03/9d300845d468ab85ed7b035622e03bad-6.jpg)
菊池川を右手に見ながら、川沿いの道を上流方向へ。
曇天模様で、風は冷たかったけれど、漕ぎ進むうちに身体が温まってくるのが分かります。
観光ホテルが建ち並んでいる石畳を過ぎると、道路は菊池川から逸れ、民家や農地の間へ。高低差の少ない、ゆるやかな道が続きます。
![菊池川に架かる「第2分田橋」](https://tenjikudo.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_20190119_142554132.jpg)
菊池川を渡ると、広々とした平野に出ました。農地をつらぬく道を、ひたすら走ります。
この道路は「山鹿温泉鉄道」の廃線跡。今では舗装道に加え、案内板やベンチ、トイレなどが整備され、快適にサイクリングできます。
熊本市に入り、国道3号線と交差する地下道を抜けたあたりから、左右では木々が密生。いつしか山間部を走っていました。
![(左)平野を一直線に走る、(右)薄暗い竹林の中](https://tenjikudo.com/wp-content/uploads/2021/03/5274a365ca9442d99b60335a539b682e.jpg)
薄暗い竹林を抜け、植木町の住宅地らしい地域を過ぎると、道路は長めの下り坂に。
平地まで下りると、そこに鉄道が見えました。JR鹿児島線に行き当たったのです。線路沿いに、下り方向へ進みます。
途中で階段に遭遇。中央部分がスロープになっていて、ブロンプトンを押しながら上り、そして下りました。全部で150段ほどあったでしょうか。
やがて、線路から離れた道路は、ゆるやかに蛇行する井芹川に並行。周囲の風景が、田園から住宅地、商業地へと変わっていきます。
熊本市中央区島崎にある段山橋。そのたもとの電柱に、「ゆうかファミリーロード」の起点を示す看板が設けられていました。私にとっての終点です。
ゲートがあった終点に比べ、起点はショボい感じ。この先に整備されたサイクリングロードが続いているように見えないところが、やや残念ですね。
![(右)遭遇した階段、(左)起点を示す看板](https://tenjikudo.com/wp-content/uploads/2021/03/4567cdc4fbf9505aefa92a43c91201d1-1.jpg)
市街地を通ってJR熊本駅まで戻り、帰路に就きました。
ブロンプトンでの全行程は約40.2km。
古本市もポタリングも楽しかった。何より、鉄道やバスを駆使しての輪行、その醍醐味の一端を味わえたことに満足しました。