手元に未読本がないと落ち着かなくなってしまう私。
乱読多読による感想などを、備忘録的に書いています。

反出生主義の論破に期待 『生まれてこないほうが良かったのか?』
「反出生主義」という思想がある。 「人間は存在すべきではない」みたいな考え方で、格差社会や環境問題などを背景に、近ごろ注目されてる模様。 私たち人間が受ける快楽が多いことを「善い」... 【続きを読む】

ぶつかり合う良さ 理想のゲートボールチーム 『GBパーク』
ゲートボールには良い思い出がない。 ちなみにゲートボールは、制限時間がある5対5のチーム競技。スティックで打ったボールを、3つのゲートに順次くぐらせてゴールし、その得点を競う。 ... 【続きを読む】

満州の架空都市 半世紀にわたる群像劇 『地図と拳』
戦争に行ったことはないし、誰かを殺そうとしたこともない。 なので、銃弾飛び交う前線に放り出された新米歩兵の気持ちは分からない。 それでも、戦争について見聞した知識や情報と、自分の経... 【続きを読む】

絶体絶命の地下空間 厳しい選択迫る 『方舟』
地下洞窟に設けられた3層の建築「方舟」。 たまたま男女が集まってるところに地震が発生、出入口が岩で塞がれると同時に、地下水が浸水し始める。全滅の危機。 やがて、誰か1人が犠牲になれば、他が... 【続きを読む】

ナナメ上へと転がっていく 『とんこつQ&A』
予定や約束、やっておきたい雑事などを忘れずに行なえるよう、手帳に書き込むことにする。 ところが、要件を書き忘れたり、手帳を見るのを忘れたり、手帳をどこかに置き忘れるなどして、どうにもうまく... 【続きを読む】

著者公認の“外伝” 『三体X 観想之宙』
SF大作『三体』の二次創作というか外伝というか番外編みたいな物語。 三体世界へスパイとして送り込まれた雲天明はどうなってたのか…という、本編で語られなかった部分を、熱心なファンが補... 【続きを読む】

人々の健気さ 浮き彫りに 『空をこえて七星のかなた』
大きな夢を抱いて挑戦し、成し遂げる人がいる。その活躍をながめ、うらやむ人たちもいる。 立場も事情も異なる両者だけど、どちらも主人公として日々を生きており、それぞれにドラマがある。 ... 【続きを読む】

戦い続ける阿修羅王 名作SFマンガ 『百億の昼と千億の夜』(完全版)
光瀬龍の原作は、SFのオールタイム・ベストのひとつ。 個人的な評価だけど、同じように考える人は少なくないんじゃなかろうか? 萩尾望都によるマンガ版も、個人的にはマンガでのオールタイ... 【続きを読む】

ヒロイック・ファンタジーの“原点”にして“最高峰” 『愛蔵版 英雄コナン全集』(1 風雲篇)
ヒロイック・ファンタジーの“原点”であり“最高峰”でもある、何だか「仮面ライダー1号」みたいな存在がコレ。 未来少年とか小学生探偵じゃないぞ。 古代世界を放浪し、凶漢や怪物と闘い、... 【続きを読む】