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本当に「分かる」?

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本当に「分かる」?

 つらい話に耳を傾け、ウンウンとうなずいて「分かりますよ」と答えた場合。
 その「分かる」には、どのような意味があるのでしょうか? 相手の何が「分かる」のでしょうか?

 心理学の専門家が読み解いています。
 それによると、「分かる」という言葉の意味は、「過去に自分も同じような思いをした経験があるので、あなたも同じような思いなのでしょうね」。言った側が意識していなくても、文脈やニュアンスなどを考え合わせれば、このような解釈に至ります。

 ですが、自分のつらかった経験だけでは、相手のつらさを理解することはできません。自分と相手が異なるように、自分と相手の“つらい”も異なるからです。

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相手の感情を自分のことのように

 福祉専門職としての学習で、私は「共感」と「同情」の違いを教わりました。
 共感(empathy)は、相手の感情を自分のことのように感じ、相手の身になって考える行為です。
 同情(sympathy)は、自分の経験や価値観などの枠組みから、相手について判断する行為です。

 相手を本当に理解したいのであれば、相手の気持ちに寄りそう共感の姿勢が大切。
 そして、共感の大切さを知ると、安易に「分かる」とは言えなくなるでしょう。

 福祉施設で働いていると、利用者さんやご家族から、深刻な話を打ち明けられることがあります。
 気を付けているつもりでも、つい「分かりますよ」と口走ってしまう、あさはかな私。そんな時は、後で「本当に分かっていたのか?」と自分に問いかけます。

photo credit: highersights via photo pincc

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