施設長の学び!現場の学び

どのような人を相手にしているのか

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どのような人を相手にしているのか

 理髪店なりヘアサロンなりに、頭髪が伸びほうだいというお客が来ました。
 店の理容師は、内心「これは手ごわそうだぞ」と思うかも知れません。ですが、「ボサボサ頭は迷惑なんだよね」などと愚痴をこぼすようなことはないでしょう。

 ところが、これに似た発言を、しばしば私は耳にします。福祉専門職の会合で、施設管理者の懇談で、支援の現場で。

 「何度言っても分からない人ばかりなんですよね」「ヤル気を出してくれないからガッカリで」「集中してくれないと困るんだよ」
 これらは、福祉サービスの利用者さんたちのこと。利用者さんに直接向けられる場合もあります。

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困難を抱える人がいるからこそ

 どのような人を相手にした、どのような仕事を行なっているのか…自覚をしていれば、出るはずのない言葉でしょう。

 髪が伸びて乱れる人がいるからこそ、それを切って整えることを職業にする人がいるのです。
 言われたことが理解しにくかったり、意欲が行動に出せなかったり、集中することが苦手であったり…そのような困難を抱える人がいるからこそ、その支援を職業にする人がいるのです。

 支援に苦心するあまり、ボヤいてしまうことがあるかも知れません。私はあります。
 ですが、利用者さんの障害そのものに対する、支援者の批判・非難には、大きな矛盾や理不尽が含まれていることを忘れてはならないと思います。

photo credit: myoldpostcards via photopincc

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