施設長の学び!書籍の学び

こんな“福祉”の本はいかが? ①

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こんな“福祉”の本はいかが? ①

 親しくさせていただいている地元図書館の館長さんから、ユニークな申し出がありました。
 「福祉関連の特集本棚を企画しているので、一般来館者が興味を持ってくれそうな本を50冊選んでほしい」というもの。願ってもない機会なので、ふたつ返事で引き受けました。

 社会福祉士会の地元メンバーに意見を聞きつつ、1カ月ほどかけて、6分野「児童」「高齢」「貧困・格差」「地域・社会」「思想」「その他」で選出しました。
 これより、数回に分けてご紹介します。まずは「児童」から。

【児童】
1.『ありがとう、フォルカーせんせい』
 著者の実体験が基になっているという、子供向けの絵本。学習障害への適切な対応と、それで救われる子どもの成長を描いています。

2.『明日の子供たち』
 児童養護施設を舞台にした小説。施設や子供たちを取り巻くシビアな状況を、新米職員の奮闘とともに、ドラマチックに描いています。

3.『学校へ行く意味・休む意味』
 不登校という社会問題を、公教育の成り立ちまでさかのぼって考察。現代の学校制度が抱える不合理を浮き彫りにしています。

4.『いじめない力、いじめられない力』
 自分の感情をコントロールしたり、コミュニーケーションを適切に行なうための、子供向けのトレーニング方法などが紹介されています。

5.『隣る人』
 児童養護施設の施設長らが、子供たちとの30年に及ぶ歩みを振り返っている本。ドキュメンタリー映画にもなりました。

6.『子どものミカタ』
 思春期の子供たちが訴えるさまざまな不調について、児童精神科医が対処法などを紹介。多くの実例に基づいており、説得力があります。

7.『産めないから、もらっちゃった! 』
 特別養子縁組によって女の子を受け入れた家庭の体験談。成人までの悲喜こもごもが、明るく前向きにつづられています。

8.『子ども力がいっぱい』
 心理学者の河合隼雄による対談集。山本容子や筒井康隆、毛利衛ら著名人との語らいが、子供の多様な可能性を教えてくれます。

photo credit: S@ndrine Neel Old books via photopin(license)

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