「ヘルパーセラピー」という言葉があります。
そのまま日本語で読めば「助ける者が癒される」。
「援助をする人が、最も援助を受ける」「援助をする人が、援助される人より多くのことを得る」などと解釈されることもあります。
この考え方は、障害や困難を抱える人たちによる自助集団「セルフヘルプグループ」の活動基盤となっています。
セルフヘルプグループでは、メンバー同士が悩みやつらさを分かち合いながら、「相手の役に立っている」という自信や意欲を育てていきます。
幸か不幸かセルフヘルプグループには属していない私ですが、ヘルパーセラピーについては、働いている中でしばしば実感します。
「自分は誰の役に立っているのか」
「自分は誰から必要とされているのか」
現在の職場では明確に分かり、自信となって私を支えています。
ポジティブな力を与えてくれる
「助ける」「支える」「喜ばれる」「頼られる」「感謝される」…仕事の目的ではないものもありますが、働き次第では「自分がしている/されている」と強く実感できます。この実感が、ポジティブな力を与えてくれます。
とは言え、働きがいを感じられずに辞めていく人も少なくはない、この“業界”。
支援の成果が随時フィードバックされる、個人的な工夫や、組織的な仕組みが必要でしょう。
ただ、離職の背景には給与・待遇面の不満があるようで、こちらはもっと切実な問題なのですが…。
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