量子論をめぐる物理学者たちの人間群像。
未来は物理法則で予測可能と説いた、アルベルト・アインシュタイン。
未来は確率によらなければ分からないと主張した、ニールス・ボーア。
異なる信念を持った天才同士が、物理学者たちがブリュッセルに集まった「ソルヴェイ会議」を舞台に、知力と意地をかけてガツンと激突。
熱い人間ドラマが、臨場感あふれる筆致で描かれてる。
加えて、これに絡んでくる人たちがまたノーベル賞級というか、国際的な実績を誇る逸材ばかり。
両雄の対決がイマイチかすんだりもして、ある意味“贅沢”と言えそう。
多くの才能を引き付け、それでも解き明かされてない量子の謎。
浅学非才の身としては、天才たちの伝説的な戦いに、ロマンを覚えるばかりです♪