久住昌之の食べ歩きエッセイ。
タイトルの「面(ジャケ)食い」とは、知らない土地で飲食店を訪ねる際、自分の勘だけを頼りに飛び込んでみること。レコードの「ジャケ買い」をもじった言葉らしい。
著者が全国各地で敢行した、飲食店への飛び込み体験が、果し合いの戦績みたいにつづられてる。
店の外観から、推理をはたらかせ、想像をたくましくし、期待や不安を抱きつつ入店する。これを著者は「勝負」と表現。
勝つことも負けることもあるはずだけど、店名などを明示してるためか、本書には前者しか載ってない。
あえて下調べをしないことから生じる、ちょっとした“冒険”。
それを楽しめる、著者の余裕がうらやましいです…