天竺堂の本棚小説

軽妙な短編集 “チャンプ本”の思い出も 『バールのようなもの』

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『バールのようなもの』

 清水義範の短編小説集。

 エッセイ風あり、パスティーシュ(文体模倣)あり、人間観察に基づいた業界裏話(?)あり、どれも軽妙な12編。

 表題作は、テレビや新聞の事件報道にしばしば登場する「バールのようなもの」とは何なのか…やたらと気になってしまった男性の、トホホな物語。

 地元図書館のビブリオバトルに初めて出場した際、本書を推薦したところ、嬉しいことにチャンプ本となった。
 個人的に思い出深い一冊となりました♪

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