酒井順子と清水ミチコのリレーエッセイ。
タイトルから受ける印象は、芸能界周辺の話題みたいな。
にもかかわらず、両者とも書きたいものばかり書いてる印象。
しかも、リレーしてるようでリレーしてない。
相手から引き継いだ話題をビミョーにハズし、自分の話題を押し出してる。
著者2人とも“一家言”ありそうな才人だけに、必然的に個性がぶつかってしまうのかも。
にこやかにフレンドリーに見えて、机の下でガスガス蹴り合ってるカンジ。
そんなバラけた内容の本書だけど、意外に面白いぞ。読みどころがたくさん。
酒井の多彩にして絶妙な文章表現とか。清水のベテラン芸人としての鋭い視点とか。
競うことで実力以上のものが引き出される場合があるけど。
本書で実現してる気がします。