天竺堂の本棚

幻惑と驚き 巧みに連なる物語 『隣接界』

クリストファー・プリーストの長編SF。 近未来のディストピア的なイギリスをさまようカメラマンや、第一次大戦時に密命を帯びて戦地へ向かう奇術師、異界「夢幻諸島」での冒険などなど…。 オムニバス短編集とも... 【続きを読む】
施設長の学び!

働くことは存在の主張

障害の重い人であっても、できるだけ働いた方が良い。 私はそう考えており、その考えを周りに伝えてもいます。 労働の成果が、安価な製品であったとしても。 誰かが購入してくれるなら、その行為が「あなたの労働... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

奇抜にして大掛かり 頭クラクラの名作SF 『非Aの世界』

ヴァン・ヴォークトの名作SF。 不可解な危機に巻き込まれ、ひたすら動き続けることになる主人公。非A哲学とか歪曲機とか、次々に登場する奇抜にして奇怪なアイデアやガジェット。地球から銀河系へ、スケールがグ... 【続きを読む】
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施設長の学び!

マニュアルの大切さを力説する

福祉支援でのマニュアルの大切さについて、仕事がらみの会合などで、つい力説してしまうことがあります。 あえて“力説”しているのは、マニュアルを軽視していたり、あからさまに拒否するような人がいるからです。... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

社会の課題や問題 平易に解説 『大人のための社会科』

社会科学系の研究者4人が、日本社会の現在と将来を見通す“材料”を、オトナ向けの教科書として提示してる本。 分野横断的な広い視座や、平易な記述が特徴。 この国では“勤労”が重視されてきたために、現役世代... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

社会の変化受け 家庭では絶滅か 『残念和食にもワケがある』

家庭の食事を20年にわたって調査してきた著者が、和食の現状を克明にリポート。 白ご飯は「味が無い」と敬遠、好物だけをガッツリ食べたがり、“一汁三菜”や“さしすせそ”の意味を知らない。食卓からは箸が消え... 【続きを読む】
その他

熱血バトル展開 シュールな絵本 『うどん対ラーメン』

バトル系少年漫画の影響を色濃く感じる、何ともシュールな絵本。 擬人化されたうどんとラーメンが決闘するという、シンプルなストーリー。 「おいしさを競うべきでは」なんてツッコむのは野暮。直接ぶつかり合うと... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

八重山諸島の神秘を描く短編集 『統ばる島』

池上永一による、八重山諸島の各島を題材にした、オムニバス短編集。 青春小説風とかホラー風とか民話風とか、それぞれテイストが異なる物語には、舞台となる各島の風土や歴史的位置付けなどが、巧みに反映されてる... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

貧困問題など考察 ベーシックインカム推奨 『隷属なき道』

資本主義社会が抱える貧困などの問題に、オランダのジャーナリストが切り込んでる本。 国家による国民全員への保障所得「ユニバーサル・ベーシックインカム」の導入を、強く推奨してる。 欧米やアフリカなどでの社... 【続きを読む】
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