天竺堂の本棚

社会の課題や問題 平易に解説 『大人のための社会科』

社会科学系の研究者4人が、日本社会の現在と将来を見通す“材料”を、オトナ向けの教科書として提示してる本。  分野横断的な広い視座や、平易な記述が特徴。  この国では“勤労”が重視されてきたために、現役... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

社会の変化受け 家庭では絶滅か 『残念和食にもワケがある』

家庭の食事を20年にわたって調査してきた著者が、和食の現状を克明にリポート。  白ご飯は「味が無い」と敬遠、好物だけをガッツリ食べたがり、“一汁三菜”や“さしすせそ”の意味を知らない。食卓からは箸が消... 【続きを読む】
その他

熱血バトル展開 シュールな絵本 『うどん対ラーメン』

バトル系少年漫画の影響を色濃く感じる、何ともシュールな絵本。  擬人化されたうどんとラーメンが決闘するという、シンプルなストーリー。 「おいしさを競うべきでは」なんてツッコむのは野暮。直接ぶつかり合う... 【続きを読む】
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天竺堂の本棚

八重山諸島の神秘を描く短編集 『統ばる島』

池上永一による、八重山諸島の各島を題材にした、オムニバス短編集。  青春小説風とかホラー風とか民話風とか、それぞれテイストが異なる物語には、舞台となる各島の風土や歴史的位置付けなどが、巧みに反映されて... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

貧困問題など考察 ベーシックインカム推奨 『隷属なき道』

資本主義社会が抱える貧困などの問題に、オランダのジャーナリストが切り込んでる本。  国家による国民全員への保障所得「ユニバーサル・ベーシックインカム」の導入を、強く推奨してる。 欧米やアフリカなどでの... 【続きを読む】
ビジネス

閉塞社会の若者 背中を押す奇策 『バイトやめる学校』

不安定なアルバイトで食いつなぎながら、希望の持てない日々を過ごす、フリーターやニートたち。 戸惑ったような表情で「やりたいことが何なのか、自分でも分かりません」「好きなことを仕事にしたいけど、できるん... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

焚書のディストピア トンガった物語 『華氏451度』〔新訳版〕

ブラッドベリの有名なディストピア小説。 焚書が行なわれてる、近未来的な社会が舞台。  どことなく、映画『ファイト・クラブ』にも通じる、スカッとした過激さが感じられる。 窮屈な社会に対し、主人公が果敢に... 【続きを読む】
その他

寝たきり芸人 “良識”揺さぶる写真集 『あそどっぐの 寝た集』

寝たきりのお笑い芸人「あそどっぐ」の写真集。  脊髄性筋萎縮症のため、顔と左手の親指しか動かせず、いつもストレッチャーに乗ってる。  自分の障害をネタにする芸風そのままに、ラッコの姿で湖に浮かんだり、... 【続きを読む】
その他

ダウン症の兄 妹がクールに観察 『ヒロのちつじょ』

ダウン症の実兄“ヒロ”の日常を、妹の視点で紹介した、風変わりなイラスト集。美大での卒業制作を書籍化したそうな。  平日は入所施設で暮らし、週末を実家で過ごす兄の姿を、デザインを学ぶ妹が、シンプルな描線... 【続きを読む】
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