伊藤計劃が遺したプロローグを、円城塔が書き上げたSF大作。
フランケンシュタインの死体蘇生技術が普及した、奇怪な19世紀を描く。ある種の“スチームパンク”かな。
死体はゾンビ化され、兵士や御者、フォークリフト、ワープロなどの代替品に。インフラみたいな存在となり、人々の暮らしに溶け込んでる。
主人公は医学生時代のワトソン博士。諜報機関で働くホームズの兄・M(マイクロフト?)の指令で、世界を冒険して回る物語。
アレクセイ・カラマーゾフとか、レット・バトラー、ノーチラス号も登場するぞ。
何とも豪華ではあるけれど、元ネタが分かってないと楽しめない部分も多い。
いささか読むのに苦労させられましたw