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危機的な相手への問いかけ

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危機的な相手への問いかけ

 福祉の現場にいると、しばしば悩みを相談されたり、困難を打ち明けられたりすることがあります。
 時には、相手の悲惨さや深刻さに圧倒され、おいそれと返答できなくなる局面も。

 このような場合、どう対処すべきなのでしょうか?

 元気づける? ひたすら聴き役に徹する? 共に涙を流す? 可能な範囲で助言をする?

 「そんなにつらい状況で、どうして頑張ってこられたのですか?」
 「今まで耐えることができたのは、何故だと思います?」

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“頑張ることができている”自覚うながす

 このような問いかけを「コーピング・クエスチョン」と呼びます。直訳すれば「対処質問」でしょうか。
 「サバイバル・クエスチョン」とも呼ぶそうです。

 現在までの経緯を語ってもらうことで、相手に“頑張ることができている”との自覚をうながす狙いがあります。
 たとえ過酷で重篤で絶望的であろうとも、それらを乗り越えて“生きてここにいる”のです。この事実に気付き、自身の力を実感すれば、その人は立ち上がるためのきっかけをつかめるでしょう。

 生きてここにいる…何でもないことのように思えますが、それは評価にあたいするのです。

photo credit: Leo Reynolds Unguarded edges via photopin (license)

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