施設長の学び!考え・気付き

「実は…」を耳にする時

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「実は…」を耳にする時

 「実は、障害のある者が身内におりまして…」
 「実は、親戚の子供にちょっと問題があるようで…」

 このような打ち明け話。
 現在の仕事に就いて、しばしば経験するようになりました。

 私の名刺には、障害者施設での肩書きや、福祉専門職の資格などが印刷されています。職業を問うてきた人に、障害者福祉について話をする場合もあります。
 それらが、相手の背中を押して、打ち明けに至らせるのでしょう。

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ひそかな緊張とともに

 「実は」という言葉は、「本当のところは」「事実を言えば」を意味します。
 「実は」に続き、隠されていたことや避けられていたことがカミングアウトされるのです。

 障害のある人たちの存在が隠されたり避けられたりしているケース、決して珍しくはありません。都会であっても、地方であっても。
 そのようなケースの把握が、私の仕事につながることがあります。つながらないこともあります。

 ほのめかし程度のカミングアウトであったとしても、当人が「告白できた」「聴いてくれた」と思ったならば、それは“改善”のきざし。私はそう思っています。
 障害のある人たちの存在が隠されたり避けられたりしない…そのような社会に、わずかでも近づいているという意味での“改善”です。

 「実は」を耳にする時、私はひそかな緊張とともに、続く言葉を待っています。

photo credit: See-ming Lee 李思明 SML via photopin cc

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