施設長の学び!現場の学び

現場実習で得てほしい2つのこと

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現場実習で得てほしい2つのこと

 福祉専門職を目指す学生たちの現場実習。
 ウチは小さい施設なので、実習が集中する夏場は、職員より実習生の方が多い時もあります。

 利用者さんと職員に、実習生たちが加わると、施設内はワイワイガヤガヤ。
 活気があるのは良いことですが、書籍や講義では学べないものを実習生たちに提供できているか、受け入れ側として心配にもなります。

 ですが、現場が“生モノ”であるように、実習も“生モノ”。思惑どおりには進まないものです。
 そこで私は、「現場実習でこれだけは得てほしいこと」を2つ設定しました。

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「この道で頑張ってみようかな」

 ひとつは、障害のある人たちへの認識を新たにする経験。
 障害者に接した経験がほとんどないという実習生は少なくありません。そんな彼らが、利用者さんとの触れ合いを通し、障害者への先入観や固定観念などが、揺らぎ、改められる状況に直面してほしい。

 もうひとつは、「ヘルパー・セラピー原則」の実感。
 現場で悪戦苦闘していれば、実習生には必ず、利用者さんから笑いかけられたり、頼りにされたり、感謝されたりする場面が訪れます。そこで自分の胸に湧き上がる、ポジティブな感情を噛み締めてほしい。

 上記2つが得られたら実習は“成功”、ということにしています。それ以上のものが得られたら“大成功”です。
 一方で、こちらの指導力不足を痛感させられてもいるのですが。

 福祉の現場は、しばしば「キツい」「やり甲斐がない」「報われない」などと言われます。
 だからこそ、支援によって感動や喜びが得られることを現場で知り、実習生たちが「この道で頑張ってみようかな」との思いを抱いてくれるよう願っています。

photo credit: Lego Easter Eggs via photopin(license)

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