「自由」って素敵な言葉ですよね。
一説によると、自由には2種類あるそうです。
ひとつは「○○からの自由」。
もうひとつは「○○する自由」。
前者「○○からの自由」とは、目標の追求を妨げる外部の力が存在しない状態。
これは「ゴールへの道のりが平等」ということです。
後者「○○する自由」とは、自分の能力によって成果を実現できる状態。
これは「スタートラインが平等」ということです。
支援に携わる福祉専門職は、「○○する自由」のために働いています。
なかなかスタートできない人や、スタートラインよりも後ろにいる人を、平等に近い状態でスタートできるようにすることが、私たちの仕事なのです。
2つの自由、バランスも
ユニバーサルデザインの考え方にも共通していますね。
健常者にも障害者にも扱いやすいユニバーサルデザインのフォークは、「自分でスパゲティを食べる自由」を平等に提供するための道具とも言えるでしょう。
2つの自由は、どちらも大切ですが、バランスも欠かせないとのこと。
「○○からの自由」ばかりを進めると、有能な人や幸運な人に有利で、欲望が際限なく追求できる個人主義的な社会になる恐れがあります。
「○○する自由」ばかりを進めると、何においても一定や一律や一様であることが要求される共産主義的な社会になる恐れがあります。
「○○する自由」が広まった上で、誰もが「○○からの自由」へ目を向けるようになる社会が理想では…と私は思います。
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