福祉の現場において“大前提”とされる個別支援。
「どのようなものなのか?」「どうして必要なのか?」という疑問への分かりやすい回答を、しばしば求められることがあるのですが。
先日の研修会で、個別支援を眼鏡に例えた説明を聴きました。
とても分かりやすかったので、ご紹介します。
眼鏡は、視覚に困難がある人たちのための器具です。
とは言え、みんなが同じ眼鏡を使えば済むというものではありません。
それぞれに異なる“困難”
視力が弱い人や、乱視に悩む人、日光が苦手な人など、それぞれに“困難”の中身が異なるからです。
個々人の困難を把握し、それに応じた眼鏡を作らなければなりません。
福祉的な支援も同じこと。
個々人の困難を把握し、それに応じた支援を行なわなければならないのです。
合わない眼鏡を無理に使うと、視界が回るような気がして頭痛がしたり、遠近感が分からずに蹴つまずいてしまうことがあります。
同様に、画一的な支援の押し付けは、かえって当事者の不利益を招くのかも知れませんね。