私が住んでいる熊本県八代市には、自転車・歩行者専用道路「八代 緑の回廊線」が整備されています。
総延長は約6.8km。鉄道と農業用水路だった土地が、「回廊線」として作り変えられ、2008年に全線開通しました。市内中心部を通っており、ジョギングや散歩を楽しむ市民らをよく見かけます。
沿線の一部にはソメイヨシノが植えられています。ちょうど満開を迎えていたので、ポタリングに出かけました。
くまモンに見送られて出発
出発はJR八代駅前。熊本県が誇るゆるキャラ「くまモン」が、八代市が誇る果物「バンペイユ」を抱えている立像があり、駅を出てくる人たちを迎えています。
駅西側の駐輪場から「回廊線」が伸びています。道路は基本的に、視覚障害者用の誘導ブロックが敷かれている歩行者用と、やや幅広の自転車用に分かれています。
自転車用の道路を、西へと走ります。
住宅地の間を進んでいくと、前方に4車線の道路が。横断歩道を渡って、先へ進みます。
やがて、「興人フィルム&ケミカルズ」という化学工場が見え、その手前で「回廊線」が左右に分かれています。右は鉄道跡の道路で、左は用水路跡の道路です。
私は右を選択。工場の北側を回って、道路は続いていきます。
再び「回廊線」は4車線道路に行き当たります。ここには陸橋が設けられており、スロープによって自転車ごと渡ることが可能。陸橋の上から、八代平野が見渡せました。
満開の桜 誰もがにこやか
陸橋を通りすぎた、駅から3kmほど進んだあたりから、「回廊線」の両側が桜並木に。
ちょうど花が満開で、ピンク色の花びらが舞い散っています。前方を見ると、桜のトンネルにいるようです。
好天にも恵まれ、家族連れなどが散歩をしたり写真を撮ったり、思い思いに過ごしています。散歩に出ていた知人と遭遇した私は、あいさつを交わしました。
桜の花の下では、誰もがにこやかでした。
桜並木が約1.5km続き、そこを抜けると松崎公園、「回廊線」の“折返し地点”です。開通時の記念碑が鎮座しています。
記念碑を過ぎて、進路を東へ。「回廊線」のもう一方、用水路跡の道路に入ります。
こちらのルートは、八代第一中学校や八代東高校などに沿って伸びており、親水公園風に整備。蛇行させた小川が流れ、あずま屋やベンチ、花壇などが配置されています。
前方に工場が見えてくると、ほどなく、先ほど通過した「回廊線」の分岐に戻りました。ここからJR八代駅までは、同じ道を帰っていきます。
いつも通っていますし、桜がきれいなことも知っている「回廊線」なので、あえて「満開の桜をながめながらブロンプトンを走らせよう」と思ったことはありませんでした。改めて意識しながら走ってみたところ、普段とは違う風景が見えたり、思わぬ発見があったり。楽しかったです。