エラリー・クイーンのデビュー作にして「国名シリーズ」第1作。
ライトな訳文が好評な半面、ライトノベルっぽいカバーに賛否が分かれる、角川文庫版を読みました。
舞台公演中に客席で起きた殺人事件の謎へ、クイーン父子が挑む。
事件が発生し、探偵役と警察が捜査を始め、被害者の身元が分かり、重要参考人が次々と登場…とテンポ良く進んでいく。
登場人物のリストをながめつつ、犯人を推理してみたりして。
海外の古典ミステリを頑張って読んでた、少年時代の“ワクワク感”がよみがえる。
自分で目星を付けてた人物が犯人だったので、ちょっと嬉しかったっス。
巻末の解説によると、以前の邦訳版では、ある箇所の訳出が不充分だったため、犯人特定に至る過程が“アンフェア”とされていたそうな。個人的には「それでも特定できそうな…?」とも思えるんだけどw