ロジャー・ゼラズニィによる、ホラー風味のファンタジー。
19世紀のロンドン近郊が舞台。
恐るべき何かを召喚しようとする者たちと、それを阻止しようとする者たちが、秘密裏に進める魔術的ゲームの顛末。
主人公は犬。ゲームのプレイヤー“切り裂きジャック”の相棒(使い魔みたいな存在)。
ジャックと犬は、ハロウィンに設定されてる決戦へ向け、自分たちが属する陣営を隠しながら、他のプレイヤーや使い魔たちとの駆け引きを繰り返す。陣営を勝利へ導くため、助け合ったり騙し合ったり。
この暗闘に、昼間は棺で眠ってるらしい「伯爵」が関与。殺人事件を捜査してる「名探偵」や、怪しげな人体実験を進める「博士」らも絡んでくる。
ハロウィンの夜へ向け、事態は混迷していくばかり…。
同時代の“人気キャラ”たちの競演が面白い。クトゥルー神話にも関連してるぞ。
盛り込まれてるネタは多いけど、軽めのエンターテイメントでした♪