天竺堂の本棚小説

翻弄される人生 諦念もたらす名作SF 『タイタンの妖女』

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『タイタンの妖女』

 未来のことなんて分からない。予想はできるけど、予想しかできない。

 かつて自分が「こうなればいいなぁ」と願ってたモロモロは、かなったり、かなわなかったり。どちらかと言うと、かなわなかったことの方が多いような気がする。

 自分が今ここにこうしてるのは、決して望んだ結果じゃない。
 課題とか責務とかトラブルとか、降りかかる火の粉をひたすらに払い続けてたら、たまたまこうなってた…みたいなカンジ。

 人生をコントロールしてる実感は皆無。近ごろでは、人生をコントロールするなんておこがましいとさえ思うようになった。
 努力や頑張りは、無価値ではないにしても、それらが将来に作用するかどうかは“運”次第じゃなかろうか。

 今ここにこうしてる自分を、力を抜いて「こうなんだなぁ」と受け止める。
 私たちはそんな態度でしか、人生とは向き合えないのかも知れない。

 主人公が数奇な運命にもてあそばれまくる本書を読みながら、あれこれと考えましたw

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