Aという決断をし、後になって「Bを選んでたらどうだったろう」とか想像してみたり。
誰かと「言った」「言わない」の水掛け論になり、「当時の様子を動画で確認できたら」なんて悔やんだり。
可愛がってるペットロボットのメーカーがサポート終了を発表し、愕然としたり。
こんな“あるある”を、あえて突き詰めて考察し、刺激的な物語を紡いでるのが、著者のテッド・チャン。
現代テクノロジーの延長線上で起こりそうな出来事と、それに人生を左右されてしまう普通の人々を描いてる。
半面、本書の表題作ときたら、人々が空気圧で生きてる(!)という、世界観のブッ飛びようにビックリ。
常識を揺さぶる思考実験もあれば、想像力が試されるような驚異もある。
いろんな意味で“これぞSF”みたいな短編がそろってます♪