私が勤める福祉事業所の、就労継続支援B型という事業。
この事業による利益は、利用者さんたちに分配されなければなりません。
ですから、B型での職員の主要な役割、それは「利用者さんの労働の価値を高めること」であるはず。
私自身は、そのように認識しています。
何らかの作業で、利用者さんが100円を得るという場合。そこに職員の支援が加わることで、得られる額が500円に高まる…。
これが、私が考える「利用者さんの労働の価値を高めること」です。
なので、「利用者さんの労働の価値」という利益は、利用者さんたちに分配されます。
そして職員たちには、「高めること」という支援に対して給付金が充てられる訳です。
職員が主体となっている作業
このような考えに至って以降、私は「B型事業では職員たちも頑張っているのに、そちらに利益を回せないのはおかしい」などという理不尽さを覚えることがなくなりました。
その代わり、福祉作業所での作業について、ある種の違和感を抱くようになりました。
例えば、利用者さんが100円分の労働をしている横で、職員が100円分の労働をしている様子を見て。
例えば、職員による900円分の労働に、利用者さんが100円分の労働を付け加えている様子を見て。
利用者さんと職員が並行して同じ作業をしていたり、職員が作業の主体となっている状況です。
B型事業所ではありがちなことでしょうし、ウチの施設でも生じてしまう場合があります。
労働の価値を高める支援ができているのか…自らに問いかける日々です。
photo credit: Flikkersteph -5,000,000 views ,thank you! Bocal en argile sur plateau tournant via photopin (license)