福祉作業所の先進事例を紹介する、経営者団体のセミナーに参加しました。
紹介された事例の素晴らしさもさることながら、事例報告を行なった施設長さんの意見が印象的でした。
「障害のある人たちは、地方の経済を支えてくれる」という主旨。
私も同様の考えを持っていたので、大きくうなずいたものです。
障害者…中でも知的な障害のある人たちは、大きな変化への対応が苦手です。
その特性は、生活スタイルにも表れます。
“いつもの店”をひいきに
彼ら彼女らの多くは、住み慣れた地域を離れたがりません。
そして、通い慣れた“いつもの店”での、買い物や、整髪や、飲食を好みます。
刺激を求めて都会を指向することはなく、田舎暮らしを嫌がることもありません。
近場に大型店などがオープンしても、“いつもの店”をひいきにします。
もちろん、個々人で差異はあります。
ですが、大きな傾向として「地元に住み続け、地元で消費してくれる人たち」と言えるでしょう。
地方振興について考える時、障害者の自立や地域生活なども、要素に加えてみるべきかも知れません。
photo credit: Jorge Franganillo Lyon: Marché Saint-Antoine via photopin(license)