「ジャーゴン(jargon)」という言葉をご存知でしょうか?
仲間内だけに通じる特殊用語のことです。この「ジャーゴン」自体がジャーゴンかも知れませんね。
障害者福祉の“業界”にも、ジャーゴンに相当する小難しい専門用語があります。
このブログを始めたばかりの今のうちに、これから頻出しそうな専門用語について、簡単に説明しておきます。正式な語句ではないものもありますが、私が日常的に触れている言葉ばかりです。
障害者自立支援法(しょうがいしゃじりつしえんほう)…障害者のための福祉サービスを一元的に規定している法律。「理念は良いけれど、運用が悪い」などと言われたりもします。施行後の反省を踏まえた「障害者総合支援法」に生まれ変わったはずなのですが…。
管理者(かんりしゃ)…福祉施設の責任者。便宜的に「園長」「所長」などと呼ぶ所もあって、ウチでは「施設長」です。
サービス管理責任者(さーびすかんりせきにんしゃ)…施設で行われる福祉サービスを統括する役職。略して「サビ管」と呼ばれます。
授産(じゅさん)…福祉施設で障害者に働いてもらうこと。やや古い言葉ですが、今でも広く使われています。
作業所(さぎょうしょ)…障害者が生産活動に従事する福祉施設。昔は「授産所」という名称が多く見られました。今は「事業所」と呼ぶこともありますね。
就労(しゅうろう)…仕事に従事することです。この“業界”では何故か、障害者の就職を「就労」と呼ぶ場合が少なくありません。不思議。
工賃(こうちん)…労働に対する賃金です。この“業界”では何故か、障害者に支払う賃金を「工賃」と呼ぶ場合が少なくありません。不思議。
就労移行支援(しゅうろういこうしえん)…障害者の職業訓練や求職活動を支援する事業。2年の年限があります。「まんさく園」でも行なっています。
就労継続支援A型(しゅうろうけいぞくしえんえーがた)…福祉的就労(障害者が支援を受けながら働くこと)の雇用型事業。障害者と事業所が雇用契約を結びます。原則として最低賃金が保障されます。
就労継続支援B型(しゅうろうけいぞくしえんびーがた)…福祉的就労の非雇用型事業。働いている障害者に、売上から出た利益を分配します。「まんさく園」でも行なっています。
障害者就業・生活支援センター(しょうがいしゃしゅうぎょう・せいかつしえんせんたー)…障害者の就職や地域生活を支援する専門機関。略(?)して「中ポツ」と呼ばれます。
分かりにくかったり、社会常識との“ズレ”が感じられたりする文言は、噛み砕いた表現を心がけているつもりです。あまり実践できてはいませんが。
とは言え、「サビ管」や「中ポツ」などは、同業者間の会話では便利だったりするんですよねw