原始共産主義っぽいカルト集団が運営する“村”での実体験を紹介した、ユニークなマンガ。
書名のとおり、作者はカルト村で生まれ、高校時代まで過ごしたそうな。
カルト村の中では、“争いを生む”として、個人所有や通貨を否定。家族であっても成人と子供は別々に起居し、農作業などに従事しながら、自給自足で生活してたそうな。
また、“男らしく、女らしく、子供らしく”との価値観が根強く、子供への体罰は日常的に行なわれてたらしい。
それでも、作者ら子供たちは、暮らしの中にささやかな喜びや楽しみを見出し、日々を健気に過ごしてた模様。
ほのぼのとして和やかな作風のおかげで、カルト村の異様さや深刻さが薄まり、“ちょっと変わってる、ワタシの過去”みたいなカンジに仕上がってる。
旧ソ連とか北朝鮮とか、私たちの社会とは大きく異なる体制下であっても、やはり庶民の暮らしがあり、それぞれの思い出が育まれてる。
そんな当然のことに、改めて気付かされます♪